将来受け取る年金額、イデコも厚労省サイトで試算…来年4月から
読売新聞 / 2025年1月4日 7時33分
厚生労働省は、将来受け取る年金額を算出できる同省のウェブサイト「公的年金シミュレーター」に、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」を試算できる機能を追加する。イデコ加入による年金の増額幅を明示し、加入の後押しや老後の生活設計に役立ててもらう狙いがある。
2026年4月から無償で提供を開始する予定だ。現在のシミュレーターでは、「1階部分」の国民年金(基礎年金)、「2階部分」の厚生年金(報酬比例部分)の受給額を計算できるが、「3階部分」の私的年金にあたるイデコも対象に加える。
イデコは運用益に税金がかからず、掛け金も所得控除の対象となるメリットがあり、加入者は23年度末で328万人に上る。
政府はイデコについて、月額掛け金の上限を引き上げ、税優遇を広げる方針だ。25年度の与党税制改正大綱には、自営業者らは国民年金基金の掛け金との合計額を7000円増の7万5000円に、会社員らも企業年金と合わせた掛け金の上限を6万2000円にそれぞれ引き上げることを盛り込んだ。
シミュレーターでは、日本年金機構が年金加入者に送付する「ねんきん定期便」のQRコードを読み込むか、生年月日や年収、職業などの情報を入力すれば、将来に受け取れる年金額を大まかに計算できる。
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