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北九州・小倉の大規模火災1年、跡地でキッチンカー出店計画…「復興の礎に」「再びにぎわいを」

読売新聞 / 2025年1月4日 13時25分

1年がたった今も更地のままとなっている火災跡地

 北九州市小倉北区の中心市街地で起きた大規模火災から3日で1年となった。火災跡地は更地のままだが、キッチンカーの出店が計画されるなど、にぎわいを取り戻すための新たな動きが出ている。

 火災は昨年1月3日に発生。同区魚町の飲食店街「鳥町食道街」などの36店舗、住宅1世帯を含む約2730平方メートルが焼損した。焼け跡に残ったがれきは同6月下旬に撤去を終えたが、火災跡地は地権者が多く、再建への道は定まっていない。

 被災後、4月に小倉井筒屋で営業を再開した小倉名物・焼うどん発祥の店「だるま堂」の店主・竹中康二さん(56)は「苦しかったが、改めて店がお客さんや地元から愛されていると実感した1年だった」と振り返る。今月11日からはキッチンカーで火災跡地での営業を復活させる予定で「復興の礎にしたい」と意気込んでいる。

 地権者らも今年5月をめどに跡地を整備し、キッチンカーが並ぶイベントなどが開ける場所にしたい考えだという。「魚町地区の復興を考える会」の梯輝元事務局長は「再開発までは5年、10年とかかる。それまで暫定的に土地を利用して再びにぎわう場所にしていきたい」と話した。

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