サクランボ初競り、桐箱入り佐藤錦が過去最高１５０万円…１粒あたり２万２０００円

過去最高の１５０万円で落札された佐藤錦（５日午前７時２１分、山形県天童市で）

　山形県産サクランボの高級品種「佐藤錦」や大玉の新品種「やまがた紅王」の初競りが５日、県内外で行われた。５００グラムの桐（きり）箱入りの佐藤錦（２Ｌサイズ・６８粒）が、天童市糠塚の天童青果市場と東京・大田市場で、過去最高の１５０万円で落札された。

　落札された佐藤錦は、いずれも天童市の農家・花輪和雄さん（７５）が栽培。粒は直径２５ミリ以上で、色づきもよく、落札額で単純計算すると、１粒あたり約２万２０００円になる。

　天童市場で競り落とした「ジェイエイてんどうフーズ」（天童市）の万年憲一・営業２課長は、「今年は『やまがたフルーツ１５０周年』で、よい年になってほしいという思いが値段に反映された。昨年は猛暑の被害もあったが、今年はよいものをたくさんお客様に届けたい」と話していた。

　ＪＡ全農山形によると、これまでの最高落札額は、天童青果市場が１００万円、大田市場が１４０万円だった。