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イワシ漁船転覆、救助された乗組員「網に魚が多く入って船体傾いた」…依然3人が行方不明

読売新聞 / 2025年1月6日 21時50分

転覆した漁船の乗組員らを捜索する海上保安庁の巡視船や漁船(6日午前9時44分、茨城県の鹿島港沖で、読売ヘリから)=松本拓也撮影

 6日未明、茨城県の鹿島港から東に約30キロの沖合で、イワシ漁をしていた同県北茨城市の大津漁協所属の巻き網漁船「第8大浜丸」(80トン)が転覆した。鹿島海上保安署によると、乗組員20人のうち17人が救助されたが、50歳代と60歳代の日本人男性2人が死亡した。40歳代と60歳代、70歳代の日本人男性3人が行方不明となっており、海上保安庁などが周辺海域を捜索している。

 同署や大津漁協によると、第8大浜丸は5日正午頃に大津漁港を出港した。今年初めての漁で、同日夕方以降、漁船2隻と船団を組み、現場海域で操業していた。

 第8大浜丸は網の巻き上げを担当。救助された乗組員は「網を揚げている途中、魚が多く入ったことで徐々に船体が傾いた」と説明しており、同署は、網に魚が入りすぎたことでバランスを崩し、転覆した可能性があるとみて調べている。

 第8大浜丸が転覆した付近には油が浮いているのが確認されており、沈没したとみられる。運輸安全委員会は船舶事故調査官3人の派遣を決め、今後、関係者から詳しい事情を聞く方針。

 乗船していたのは、日本人15人とインドネシア人の技能実習生5人。6日午前2時10分頃、転覆に気づいた別の漁船が「巻き網漁船が転覆したようだ」と118番した。他の2隻や付近の漁船が救助にあたり、乗組員らは千葉県銚子市の銚子漁港から市内の病院などに向かった。

 事故発生時の気象状況は西の風2メートル、波の高さ0・5メートルで、周辺海域に警報や注意報などは発表されていなかった。

 大津漁協の鈴木徳穂組合長らが同日午後、銚子市漁協で記者会見し、「経験がなく想定外な事故」と述べた。「乗組員はベテランが多く、漁労長も優秀。操船のミスなどは考えにくいと思っている」と説明したが、詳しい事故原因については「海上保安庁の事故調査を待ちたい」と繰り返した。

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