浅野忠信さんの受賞スピーチに米サイト「簡潔で明確で力強いスピーチの大切さを思い出させてくれた」

助演男優賞を受賞した浅野忠信さん＝ＡＰ

　【ロサンゼルス＝後藤香代】真田広之さん主演の配信ドラマ「ＳＨＯＧＵＮ　将軍」の米ゴールデン・グローブ賞での４冠達成を受け、米国で作品を改めて評価する動きが広がっている。ゴールデン・グローブ賞の公式サイトは５日、「『ＳＨＯＧＵＮ』の成功によって映画に続き、テレビ部門でも賞の国際的な色合いが強まった」と総括した。

　エンターテインメント専門誌「ハリウッド・リポーター」は真田さんについて「ハリウッドで大成功を収めた数少ない日本人俳優」とたたえた。授賞式後の記者会見では脚本を執筆中という続編に関する質問が相次ぎ期待の高さをうかがわせた。

　また、助演男優賞を受賞した浅野忠信さんが「ワオ！」と喜びを爆発させた受賞スピーチにも注目が集まっている。インターネットメディア「スレート」は「簡潔で明確で力強いスピーチの大切さを思い出させてくれた」と称賛した。

　浅野さんは昨年９月に発表された米エミー賞で助演男優賞の受賞を逃したが、ハリソン・フォードさんら他の候補を抑え、ゴールデン・グローブ賞で助演男優賞を勝ち取った。専門誌「バラエティー」は「強力なライバルがいたにもかかわらず、サプライズを演じた」と報じた。