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弘前城の二の丸、大雪の倒木で損壊…1610年築の国の重要文化財

読売新聞 / 2025年1月7日 12時58分

倒木が直撃した弘前城の「二の丸未申櫓」(4日、青森県弘前市で)=市提供

 青森県弘前市の弘前公園内にある国の重要文化財「弘前城二の丸未申櫓ひつじさるやぐら」の一部が、大雪による倒木で壊れていたことがわかった。市は今後、文化庁と協議して修復に着手する方針だが、完了まで数年はかかる見込み。本格的な調査や倒木の撤去は雪解け後になりそうだ。

 倒木が見つかったのは、4日午前。高さ約20メートル、樹齢約200年の松が櫓に倒れかかり、3階建て櫓の2階部分のひさし(木製)と壁(漆喰しっくい製)が壊れているのを、定期巡回中の警備員が見つけた。

 公園を管理する市公園緑地課の職員が6日に確認したところ、内部に損傷はなかった。ただ、周囲は1メートル近い雪が積もり、重機などを入れることもできない状態だ。

 二の丸未申櫓は1610年(慶長15年)、見張り役を置いたり、敵を迎撃したりする目的で建てられたとされる。二の丸の「辰巳櫓」「丑寅うしとら櫓」などと合わせて、1937年に国重文に指定された。

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