メタ社の新取締役に総合格闘技団体ＣＥＯ、トランプ氏の長年の友人…寄付も行い関係改善図る狙いか

メタ社のロゴ＝ロイター

　米ＳＮＳ大手メタ（旧フェイスブック）のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）は６日、米総合格闘技団体「ＵＦＣ」のデイナ・ホワイトＣＥＯを新たに取締役に加えると発表した。トランプ次期米大統領の長年の友人で、トランプ氏との関係改善を図る狙いがあるとみられる。

　ザッカーバーグ氏は６日、フェイスブックへの投稿で、ホワイト氏を「ＵＦＣを世界で最も価値があり、最も急速に成長し、最も人気のあるスポーツ企業の一つに育て上げた」と評価した。

　メタは２０２１年に発生した米連邦議会襲撃事件を受けてトランプ氏のフェイスブックのアカウントを一時凍結するなど、トランプ氏と緊張関係にあった。ただ、トランプ氏の今月の就任式の活動費用として１００万ドル（約１億５７００万円）を寄付するなど、関係改善に向けた動きを活発化させている。（ニューヨーク支局　小林泰裕）