岩屋外相、ＵＳスチール買収禁止に「極めて残念」…ブリンケン氏に「日米間の投資に強い懸念の声」伝達

会談前、ブリンケン米国務長官（左）と握手する石破首相（７日、首相官邸で）＝川口正峰撮影

　岩屋外相は７日、来日中のブリンケン米国務長官と東京都内で会談し、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチール買収計画をバイデン米大統領が禁じる命令を出したことについて、「極めて残念だ」と伝えた。

　会談は約１時間半の昼食会形式で行われ、岩屋氏は「日米双方の経済界から、今後の日米間の投資について強い懸念の声が上がっており、我々としても重く受け止めざるを得ない」と指摘し、懸念の払拭（ふっしょく）に向けた対応を求めた。

　会談後、ブリンケン氏は首相官邸を訪れ、石破首相とも会談した。日本側の発表によると、両氏は日本企業の対米投資を含む日米経済関係の重要性を確認した。

　ブリンケン氏は会談後、記者団に対し、「我々はより強靱（きょうじん）なサプライチェーン（供給網）構築に向けて共に取り組む」と述べるにとどめた。