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武装住民が略奪、イスラエル軍が物資輸送車に攻撃…ガザの病院の燃料が底をつく

読売新聞 / 2025年1月8日 9時21分

7日、ガザ南部ハンユニスでがれきの前を歩く人たち=ロイター

 【エルサレム=浅野友美】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘を巡り、パレスチナ自治区ガザの保健当局は7日、貯蔵していた病院の燃料が底をついたとして緊急の声明を発表した。酸素ステーションや医薬品用の冷蔵庫などに影響しているといい、人道状況の悪化が顕著となっている。

 イスラエルによる攻勢は続いており、ロイター通信によると、ガザでは7日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも24人が死亡した。

 人道問題担当のトム・フレッチャー国連事務次長は6日、支援物資の輸送車列に対するイスラエル軍の度重なる攻撃や、武装した住民による燃料の略奪を例に挙げ、ガザでの人道支援活動が「限界に達している」との声明を発表していた。

 世界食糧計画(WFP)も6日、車列が5日にイスラエル軍に銃撃されたとして非難した。けが人はなかったが、車両3台に少なくとも計16発の銃弾が撃ち込まれ、走行不能となった。

 アラブ首長国連邦(UAE)外務省によると、アブドラ・ビン・ザイド外相は7日、UAEを訪問したイスラエルのギデオン・サール外相と会談し、ガザでの停戦に加え、深まる人道危機を主要議題として意見を交わした。

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