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チベット地震、海抜4000mの氷点下で救助活動…倒壊家屋から400人救出

読売新聞 / 2025年1月8日 20時17分

 【上海=田村美穂】中国中央テレビによると、中国内陸部のチベット自治区で7日朝に発生したマグニチュード(M)6・8の地震の被災地では、救助隊員ら約1万4600人が投入され、8日昼までに倒壊した家屋などから400人余りが救出された。現地は海抜約4000メートル以上という高地で氷点下の寒さの中、救助活動が続いている。

 同テレビは8日も、がれきをかきわけて救助活動が続いている様子などを中継で伝えた。避難用テントが設置され、被災者らが毛布をかぶり寒さをしのいでいた。おかゆなど温かい食事も提供されているようだ。

 震源地に近いチベット自治区南部のシガツェ市ティンリの気温は8日午前8時(日本時間8日午前9時)時点で、市政府によるとマイナス14・3度。防寒具や暖房機、食品などの物資約42万個が提供されたという。

習近平 シージンピン 国家主席は7日、救助などに全力を尽くすよう指示した中で「被災者に温かい環境を用意するように」との配慮も示した。支援の遅れなどを理由に、少数民族チベット族への統制強化に対する不満が膨らまないよう警戒しているとみられる。

 国営新華社通信などによると、この地震では126人が死亡、188人が負傷した。約4万6000人が避難しているという。余震も続いており、同テレビによると、8日午前10時(同午前11時)までに660回観測された。土砂崩れなどの二次被害も懸念されている。

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