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王者の主将が来たJ2長崎、山口蛍「経験を伝えていきたい」…新スタジアムの相乗効果にも期待

読売新聞 / 2025年1月9日 12時45分

V・ファーレン長崎の新エンブレム (c)V―VAREN NAGASAKI

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は8日、長崎市のピーススタジアム(ピースタ)で記者会見を開き、今季の新体制を発表した。昨季は自動昇格圏にあと一歩届かず、昇格を懸けたプレーオフでも敗北した。悔しさを胸に、今季こそはJ2優勝とJ1昇格を誓う。(野平貴)

 今季新たに加わった選手は計10人。J1のヴィッセル神戸から、元日本代表の山口蛍選手(34)が完全移籍した。山口選手は長崎の印象について「若い選手が多く可能性のあるチームだが、経験が少ないところもある。経験を伝えていきたい」とした上で、「目標は一つ。J1昇格、それ以外はない」と覚悟を示した。

 昨季はマテウス・ジェズス選手を中心に、リーグトップクラスの攻撃を見せたが、ディフェンスには課題を残した。下平隆宏監督は昨季について、「失点数がかさんだ。昇格のチャンスを目の前で逃した。悔しい思いをし、反省する中で去年が終わった」と振り返った。今季については、「力のある選手が入り、ディフェンスラインも補強された。J1昇格はクラブの使命だと思っている」と意気込んだ。

 昨年は長崎スタジアムシティが完成し、終盤からピースタがホームになった。下平監督は「サッカーだけでなく、バスケットボールやホテルもあり、いろんな楽しみ方ができる。それぞれが相乗効果を生み出すためにも、しっかりと結果を出したい」と語った。

折り鶴に思い…新エンブレム

 V・ファーレン長崎は、今季から新たなエンブレムを使用する。チームの象徴である「V」と長崎(NAGASAKI)の「N」の文字を使い、平和への思いを込めた「折り鶴」を表している。

 昨季までのエンブレムはクラブ創設当初の2005年から使用しており、今季で創設20年を迎えるにあたり、刷新することにした。クラブは昨年、サポーターや選手らによる投票などで新エンブレムを決定した。

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