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都立高第1志望が過去最低の66%台、学習塾側「予想できた結果」…無償化の所得制限撤廃が影響か

読売新聞 / 2025年1月9日 13時30分

東京都

 東京都中学校長会は8日、2025年度の高校志望予定調査の結果を発表した。全日制高校の志望者のうち、都立高を第1志望にした人の割合は66・97%で、前年度調査から5・01ポイント下落した。70%を切るのは31年ぶり。1976年度の調査開始以来、過去最低となった。

 調査は昨年12月、都内公立中に通う3年生7万7856人を対象に実施した。第1志望が都立高全日制の人は前年度比3711人減の4万5720人。人気の高い高校で減少が目立ったという。

 志望倍率が最も高かったのは、普通科が豊島(豊島区)の2・19倍、専門学科が園芸(世田谷区)・動物科の2・17倍だった。私立などを含めた全日制高校全体の志望者は、3年生の88・02%の6万8529人(前年度比513人減)で、9年連続で減った。

 都立高全日制の志望率は前年度まで2年連続の上昇だったが、一転して過去最低に急落した。今年度から、私立を含めた高校授業料の実質無償化事業の所得制限が撤廃され、私立を志望する家庭が増えたとみられる。

 同会の担当者も、志望率の急落について「無償化の影響があるのではないか」と話した。都内の学習塾でつくる「東京私塾協同組合」の長原糸恵いとえ専務理事は「予想できた結果だ。私立は大学受験を見据えた授業を行うところも多い。選択する生徒は今後も増えるだろう」と語った。

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