石破首相が初の外国訪問、マレーシア・インドネシア歴訪へ出発

羽田空港を出発する石破首相（右）と佳子夫人（９日午前１０時１５分）＝武藤要撮影

　石破首相は９日午前、マレーシアとインドネシアを歴訪するため、政府専用機で羽田空港を出発した。国際会議出席を除けば、２国間外交を目的に外国を訪問するのは就任後初めて。存在感を増す新興・途上国「グローバル・サウス」を早期に訪れ、経済・エネルギー、安全保障などの連携強化を目指す。

　出発に先立ち、首相は「不確実性を増す国際社会にあって、東南アジアとの関係は今まで以上に大事にしていきたい」と、首相官邸で記者団に語った。

　マレーシアは今年の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）議長国。１０日の首脳会談では、持続可能な経済発展に向けた人材育成や脱炭素などでの協力を議論する。１１日には、ＡＳＥＡＮ最大の人口を有するインドネシアと首脳会談を行い、外務・防衛閣僚会合（２プラス２）の年内開催や防衛装備品協力を打ち出す見通しだ。１２日に帰国する。