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幕末の韮山代官・江川坦庵たしなんだ「コーヒイ」、史料から再現…「ブラックではなく砂糖入り」

読売新聞 / 2025年1月12日 16時53分

再現された「江川英龍コーヒー」を紹介する橋本さん(静岡県伊豆の国市で)

 韮山代官で、洋学の大家として韮山反射炉を建設した江川英龍(坦庵)(1801~55年)が飲んでいたコーヒーが再現され、販売されている。(安江清彦)

 江川文庫学芸員で、「江川英龍公を広める会」発起人の橋本敬之さん(72)が数年前、江川家に残る古文書でコーヒーの抽出器具パーコレーターと、豆を粉砕するミルの絵が描かれた紙片を発見した。紙片に書かれた「コーヒイ」などの文字が坦庵の筆跡であったことから、橋本さんは「坦庵がたしなんでいた可能性が高い」と判断。

 坦庵がコーヒーを飲んでいたことは貴重な発見で、橋本さんは昨年4月に発行した自著「江川家の食卓」の中で紹介した。

 会は、静岡県清水町のコーヒー豆販売「石垣珈琲コーヒー」に相談し、当時の味の再現に挑んだ。橋本さんは、日本が当時、オランダと交易していたことから、豆はオランダ領インドネシア産と推定。インドネシア産のコーヒー豆を深煎りし、濃厚でこくのある味わいに仕上げた。橋本さんは「砂糖は当時、貴重品だったが、坦庵はブラックではなく、砂糖を入れて飲んでいたのではないか」と話す。

 「江川英龍コーヒー」は、豆(100グラム)とドリップバッグ(5袋入り)があり、いずれも1000円で広める会が販売している。問い合わせは、055・940・2200。

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