全豪テニスきょう開幕、上り調子の錦織圭４年ぶり出場…久々トップ１００返り咲き

４年ぶりに全豪オープンに出場する錦織

　テニスの四大大会今季初戦となる全豪オープンが１２日、豪メルボルンで開幕する。男子シングルスで、度重なる故障を乗り越えて４年ぶりに出場する元世界ランキング４位の錦織圭（ユニクロ）がどのような戦いぶりを見せるか、注目される。

過去４度８強

　錦織は５日まで行われた香港オープンで６年ぶりのツアー決勝に進出し、優勝こそ逃したものの、精度の高いショットを披露して完全復活が近いことを印象づけた。最新の世界ランクは７４位。２０２２年以来のトップ１００に返り咲いており、過去４度８強入りしている全豪でさらなる浮上に向けた足場を築きたい。

　女子では１９、２１年の全豪覇者で元世界ランク１位の大坂なおみ（フリー）が出場予定。今季初戦のＡＳＢクラシック（ニュージーランド）決勝で途中棄権を余儀なくされた腹部のけがが気がかりだが、昨年１回戦で敗れたカロリーヌ・ガルシア（仏）との再戦となった初戦で雪辱を果たし、勢いに乗りたいところだ。

　錦織、大坂のほか、シングルスの日本勢では男子で西岡良仁（ミキハウス）とダニエル太郎（エイブル）、女子は内島萌夏（安藤証券）と予選から勝ち上がった日比野菜緒（ブラス）が出場する。

　男子シングルスの優勝争いは、大会２連覇を目指す世界ランク１位のヤニク・シナー（イタリア）、生涯グランドスラム（四大大会全制覇）がかかる同３位のカルロス・アルカラス（スペイン）、全豪１０度優勝のノバク・ジョコビッチ（セルビア）らが軸となりそう。女子は、３連覇を狙うアリーナ・サバレンカ（ベラルーシ）を中心に激戦が予想される。