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珠洲と気仙沼つなぐガチャ…ともに被災地で地名「大谷」が縁、中身は生徒ら開発の手作り商品

読売新聞 / 2025年1月12日 18時53分

ガチャガチャを回す道の駅「大谷海岸」の来場者(11日、気仙沼市で)

 宮城県気仙沼市本吉町の道の駅「大谷おおや海岸」に11日、カプセル玩具販売機「ガチャガチャ」が設置された。中身は、石川県珠洲市立大谷おおたに小中学校の児童生徒が地元素材を使って開発した手作り商品。ともに被災地で「大谷」という漢字が一緒という縁で実現した。関係者は「互いのつながりを大事にしたい」と願っている。

 ガチャガチャは「OHTANI CHARM」。大谷地区の貝殻やシーグラスを使ったピンバッジ、奥能登地方伝統の「揚げ浜式塩田」で作られた塩など4種類54個が入っている。能登半島地震や昨年9月の記録的な大雨で被害を受けた同県大谷地区の復興に役立てようと、同校の児童生徒が商品化した。

 同校には23人が通っていたが、地震後には5人に減少した。それでも5人は学生ボランティアらと協力し、2か月かけて約500個を手作りした。昨秋から珠洲市野々江町の道の駅「すずなり」や東京都中央区の日本橋南郵便局などにガチャガチャを設置してきた。

 道の駅「大谷海岸」に置こうと発案したのは、同校の女子生徒(13)。インターネットで「大谷」と調べたところ、大谷地区と景色が似ている大谷海岸を見つけ、親しみを覚えた。

 女子生徒は「珠洲市の魅力や、地震が起きても復興に向けて取り組んでいると伝えたい」と話す。別の生徒(14)も「似たような雰囲気の場所が、被災しても頑張っていると伝えたい」と意気込む。

 道の駅「大谷海岸」も被災地支援に力を入れている。特産のジャガイモ「大谷いも」約66キロや支援金を大谷地区に寄付。能登半島で取れたサツマイモを使った菓子や白エビ入りのインスタントみそ汁などを販売している。小野寺正道駅長(68)は「これからもつながりを保ち、復興に携わっていきたい」と話した。

 11日にガチャガチャを回した気仙沼市立大谷小出身の大学生(20)は「同じ漢字で身近に感じていた。被災地について知ることができる良い取り組みだ」と感心していた。

 1回500円。売り上げは大谷地区や被災地の復興支援に使われる。

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