都心のオフィス空室率、７か月連続で低下…港区では満室で完成した新築ビルも

東京都心の上空（読売ヘリから）

　オフィス仲介大手の三鬼（みき）商事が発表した２０２４年１２月の東京都心５区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）のオフィス平均空室率は、前月より０・１６ポイント低い４・００％となり、７か月連続で低下した。大規模ビルや新築ビルで成約が進んだ。

　新宿区と渋谷区を除く３区で空室率が改善した。港区では満室で完成した新築ビルがあったほか、複数の大型の成約もあり、前月より０・２９ポイント低い５・０９％となった。中央区は０・２５ポイント低い５・１６％、千代田区は０・１３ポイント低い２・２５％だった。新宿区と渋谷区は、オフィスの集約や拡張に伴う解約があった。

　１坪（３・３平方メートル）あたりの平均賃料は前月より５３円高い２万２９６円となり、１１か月連続で上昇した。