石破首相、初の外遊先から帰国…佳子夫人もファーストレディー外交デビュー

マレーシア、インドネシア歴訪を終えて帰国した石破首相（左から２人目）と佳子夫人（同３人目）（１２日未明、羽田空港で）＝上甲鉄撮影

　石破首相は１２日未明、マレーシアとインドネシアへの歴訪を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。

　首相は、国際会議を除く就任後初の外遊先として両国を訪れた。新興・途上国「グローバル・サウス」として存在感を高める両国との関係を深める狙いがあった。

　今年の東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）議長国を務めるマレーシアとは、対中国を念頭に海洋分野などでの安全保障協力の推進で一致。半導体の供給網強靱（きょうじん）化や脱炭素での協力も確認した。

　インドネシアでは、護衛艦の事実上の輸出などに向け、防衛当局間の協議枠組みの創設を申し合わせた。学校給食の無料化や、行政官の育成支援も打ち出した。

　両国への歴訪には佳子夫人も同行し、ファーストレディー（首脳夫人）外交のデビューを飾った。