２０歳の大道芸人、同級生の前で大技披露「人生の大事な節目にパフォーマンスできた」

同級生の前で大道芸を披露する吉原颯太さん（広島県福山市で）

　従来の成人式にあたる「二十歳の集い」が１２日、広島県福山市松浜町の「ふくやま芸術文化ホール　リーデンローズ」で開かれた。２０歳を迎えた４３９５人のうち約２４００人が参加し、旧友との再会や晴れ着姿での記念撮影を楽しんだ。

　式典前には、福山市を拠点に「Ｓ４（エスフォー）」の名で活動する大道芸人・吉原颯太さん（２０）がステージに立ち、ジャグリングやバランス芸を披露した。

　小学生の時、地元のお祭りで「ディアボロ」と呼ばれる中国ゴマを操る芸人と出会ったのを機に、様々な大道芸を習うようになった。高校卒業後にプロになり、国内各地で公演する一方、海外のイベントや大会にも出場して技を磨いている。

　この日は、ローラーの上に板やバケツを載せた不安定な台座によじ登り、ナイフをジャグリングする大技に挑戦。見事成功し、拍手と歓声が広がった。「人生の大事な節目に親や同級生の前でパフォーマンスできたことがうれしい。世界で通用するパフォーマーになれるよう、チャレンジを続ける」と笑顔を見せた。