二十歳の門出祝う式典、「ムーミン」がサプライズ登場…羊と触れ合う新成人も

式典が行われた東武動物公園でヒツジと触れ合う新成人たち（１２日、埼玉県宮代町で）

　成人の日（１３日）を前に、埼玉県内各地で１２日、２０歳の門出を祝う式典が開かれた。華やかな振り袖やスーツに身を包んだ「新成人」たちが、同級生との再会を喜び、大人としての決意を新たにした。一部自治体では、新成人が式典の企画運営を担った。１３日にも、さいたま市などで式典が行われる。

動物と触れ合いながら…宮代

　同県宮代町では「二十歳のつどい」が、東武動物公園のイベントステージで行われた。同園での開催は２０２１年以降５回目。新成人たちは入園料無料で、動物との触れ合いも楽しんだ。

　式典では、つどい実行委員会の委員長、関根春佳さん（２０）があいさつした。大学で食と農業について学んでいる関根さんは「雑草は何度刈っても生えてくるが、光合成でエネルギーをたっぷり蓄えている。見方を変えれば農業にプラスになる。多くを学び、失敗を恐れず挑戦したい」と決意を述べた。

　式典に続き、委員会が企画したイベント「恩師シルエットクイズ」が行われた。ステージに用意された白い紙の向こう側に、小中学校の恩師５人が登場。後ろから照明を当てられた黒い人影を見て、若者たちは、司会者が紹介した学校名などのヒントも参考に恩師の名前を答えていた。

パークの入場券贈られる…飯能

　同県飯能市の市民会館で開かれた「成人式～二十歳の祝い～」では、市内のテーマパーク「ムーミンバレーパーク」のキャラクター「ムーミン」がゲストとしてサプライズ登場し、歓声が上がった。また新井重治市長は若者たちに、同パークの入場券を贈った。

　参加した学生（２０）は「ムーミンが出てきたのは驚いた。将来は生物の研究者になりたいので、大学で昆虫の研究を頑張る」と気を引き締めていた。