岩屋外相が韓国外相と会談、対北朝鮮巡り緊密な連携継続で一致

岩屋外相

　【ソウル＝植村信介、依田和彩】岩屋外相は１３日、韓国・ソウルを訪問し、同国の趙兌烈（チョテヨル）外相と会談した。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、緊密な連携を継続することで一致し、日韓、日米韓の安全保障面などでの協力を引き続き強化していく方針も確認する。

　日韓外相が対面で会談するのは、韓国の尹錫悦（ユンソンニョル）大統領が昨年１２月に戒厳令を宣布してから初めて。日本の外相の訪韓は、２０２３年１１月に当時の上川外相が、韓国・釜山で開かれた日中韓外相会談に参加して以来となった。

　両氏は北朝鮮による核・ミサイル開発のほか、北朝鮮とロシアの軍事協力などの地域情勢についても議論する。今年の日韓国交正常化６０周年に合わせた交流事業の準備を進めることでも一致する見通しだ。

　日本政府としては、韓国の内政の混乱に関係なく、日韓関係の重要性が変わらないことを示すとともに、多国間協調に消極的な米国のトランプ次期大統領が２０日に就任するのを前に、同志国との連携を確認したい考えだ。