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オタフクソースがパリ進出、「粉もん」ブーム狙い積極営業…イベントでお好み焼きPR

読売新聞 / 2025年1月13日 22時0分

営業活動で欧州各地を回る朝倉さん(昨年11月、パリで)=秋山洋成

 海外での日本食ブームを受け、ソース大手のオタフクソース(広島市)はパリに拠点を設けた。すしや天ぷらに続き、日本の「粉もん」がブームになるとみて営業活動を活発化させている。(ブリュッセル支局 秋山洋成)

 昨年6月に同社海外営業部の朝倉圭輔さん(42)がパリに着任し、12月には20歳代の女性社員が加わって販売活動を担っている。同社にとって海外支店は台北に続き2か所目だ。

 英国やイタリア、ベルギーなど各地のイベントでお好み焼きを焼いて振る舞うとともに、地元のスーパーで試食販売や料理教室を開くなど、家庭での普及にも力を入れている。野菜のうまみなど複雑な味わいが好評といい、朝倉さんは「味は問題なし。粉もんの認知度向上が課題」とさらなる浸透を図る。

 同社は欧州に主力の「お好みソース」などを輸出してきた。食の都・パリに拠点を設けることで、粉もん文化の発信強化とともに、きめ細かい営業活動で売り上げ増を目指す。2027年9月期は23年同期比で2倍強の10億円を目標に据えた。

 欧州のお好み焼き店は昨年6月時点で34店、たこ焼き店は10店とまだ少ないが、このうち10店はこの3年間に新規オープンし、注目度は高まっている。

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