異色の気品、一畑電車「出雲大社号」ラストラン…京王から譲り受け「荘厳さをイメージの配色」に改造
読売新聞 / 2025年1月14日 8時0分
白や青、黒を基調にしたカラーリングで、急行「出雲大社号」としても人気を博した一畑電車の「5010号」「5110号」の2車両が13日、老朽化により運行を終えた。同社のシンボルカラーであるオレンジ色の車両が多い中、異色の気品ある電車だっただけに、最終列車の終着駅となった島根県出雲市の雲州平田駅では、大勢の鉄道ファンが別れを惜しんだ。(澤野有輝)
2車両は1967年に製造され、京王電鉄(東京都)から譲り受けて改造後、98年に一畑電車で走り始めた。外観は宍道湖の色や出雲大社の荘厳さをイメージした配色で、進行方向に向かって座るクロスシートを採用。松江しんじ湖温泉駅―出雲大社前駅間を結ぶ急行「出雲大社号」として一時、出雲への観光に彩りを添えてきた。
出雲大社前発の最終列車が午後3時、雲州平田駅のホームに到着すると、構内は「ありがとう」「26年間お疲れさま」の歓声と拍手で包まれた。その後は撮影会が開かれ、鉄道ファンらが間近で記念撮影をするなどしていた。
神戸市のアルバイト従業員(37)はこの日、最終列車に乗車。「クロスシートがふかふかで、快適な旅だった。乗れなくなると思うと寂しい」と名残惜しそうだった。松江市の会社員(46)は過去数十回にわたって乗車した感謝を伝えようと、「さよなら」と記した自作のプラカードを掲げて、出迎えた。「時間を忘れて、島根の風景を楽しめる車両だった。塗装がはがれているのを見て、『よく頑張った』と伝えたい」と話した。
一畑電車の野津昌巳・営業部長は「会社の顔となる車両。皆様に愛されたことを裏付ける最後だった」と語った。
なお、同時期に導入された「5009号」「5109号」は2014年、木質化の改造工事を受け、現在はオレンジ色の外観に変更されて活躍している。運行を終えた2車両の代わりには、8000系車両が導入される。
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