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東京ガスが水素の製造装置市場に参入、今秋以降に部品供給へ…社長「コスト削減が普及へのカギ」

読売新聞 / 2025年1月14日 7時15分

 東京ガスは水素の製造装置市場に参入する。二酸化炭素(CO2)を排出しない「究極のクリーンエネルギー」とされる水素の製造コストを大幅に抑えた装置部品を開発。今秋以降に量産を始める方針だ。脱炭素に向けて水素市場は拡大が見込まれており、新たな事業の柱に育てたい考え。

 笹山晋一社長が読売新聞のインタビューで明らかにした。「水素の製造コストをいかに安くするかが(普及の)カギだ」と述べた。

 水を電気分解して水素を製造する「スタック」と呼ばれる装置部品を改良。化学反応を促す触媒として使われる希少金属のイリジウムの使用量を10分の1以下に減らした。イリジウムは1グラム2万円超と高価で、製造コストの高さが水素普及の課題となっている。価格の安い別の金属と混ぜて製造する新たな技術を導入した。

 東京ガスの提携先の半導体製造装置大手SCREENホールディングス(京都市)が滋賀県内に量産工場を建設中で、10月以降、東京ガスが国内外の水電解装置メーカーに供給する計画だ。

 笹山氏は欧米のメーカーなど20社以上と交渉していることを明らかにし、水素関連市場について「間違いなく一定程度の規模に育っていく」と強調した。一般世帯約380万戸に供給する都市ガスに相当する量の水素を製造できる装置の供給を目指す。

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