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ロス山火事でトランプ氏、州知事を「全くの無能」「環境保護政策が影響」と批判…知事「偽情報」と反論

読売新聞 / 2025年1月14日 17時54分

山火事に襲われ、家屋や車が焼失した住宅街(13日、ロサンゼルス北部のアルタデナで)=金子靖志撮影

 【ワシントン=阿部真司】米国のトランプ次期大統領が、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊での山火事を巡り、同州のギャビン・ニューサム知事(民主党)への批判を強めている。山火事への対応は「トランプ氏が大統領として迎える初期の試練となる」(米紙ウォール・ストリート・ジャーナル)との指摘も出ており、「知事の責任」と印象付ける狙いもありそうだ。

 トランプ氏は13日、自身のSNSに「なぜこれほど時間がかかっているのか。全くの無能だ」と述べ、ニューサム氏の不手際で被害が拡大していると強調した。

 トランプ氏は、ニューサム氏の環境保護政策が影響し、消火用の水が不足しているとも主張。保守系のFOXニュースも10日、山火事の数か月前に消防予算が大幅に削減されたと報じた。

 これに対し、ニューサム氏もSNSで「偽情報だ」などと反論し、情報の真偽を検証する「ファクトチェック」を行うウェブサイトを開設したと紹介した。同サイトは「水不足は起きていない」「2019年から消防予算を2倍にした」などと説明している。

 ニューサム氏は次期大統領選で民主党の有力候補と目されており、トランプ氏の批判は政敵に痛手を与える思惑もあるとみられる。

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