千葉・柏の夫婦殺害と８棟全焼事件、夫婦の知人の７７歳男を現住建造物等放火の疑いで再逮捕

千葉地検に送検される酒巻馨容疑者（中央）（２０２４年１２月２５日午前８時１分、柏署で）

　千葉県柏市の住宅敷地内で夫婦が刺殺され、直後に近くの住宅８棟が全焼した事件で、県警は１４日、夫婦の知人で職業不詳、酒巻馨容疑者（７７）を現住建造物等放火の疑いで再逮捕した。「知らない」と話し、容疑を否認しているという。

　発表によると、酒巻容疑者は昨年１２月１８日午後６時～同２０分頃、柏市高柳の自宅隣の女性（８５）宅に油類をまいて火をつけ、木造平屋民家を全焼させた疑い。女性はやけどを負うなどして入院している。火災では酒巻容疑者の自宅なども全焼した。

　火災発生後、酒巻容疑者は所在がわからなくなったが、翌日、同県印西市内で発見され、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。目撃者の証言などから放火への関与も浮上していた。

　捜査関係者によると、酒巻容疑者は夫婦と金銭トラブルがあったという。県警は夫婦の殺害についても事情を知っているとみて調べる。