1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

大作「ケイン&アベル」、洸平と優也の「ダブル松下」で世界初演…ブロードウェー流の稽古・演出「いい意味でドキドキ」

読売新聞 / 2025年1月15日 21時0分

「洸平君は東京出身なのにめっちゃ関西弁出てくるから驚いた」と兵庫出身の優也(右)が言えば、洸平は「両親が関西出身なので、心許せる関西人とは自然に関西弁になってしまう」と返した=守谷遼平撮影

 新春早々、とんでもない規模の大作ミュージカルが日本で誕生する。英作家ジェフリー・アーチャーの大ベストセラー小説を原作に、米ブロードウェーのスタッフが集結して制作した「ケイン&アベル」。世界初演となる日本の主演は松下洸平、ライバル役に松下優也という“ダブル松下”だ。(小間井藍子)

 舞台は20世紀はじめの米国。名門一家に生まれ、銀行家として恵まれた人生を歩むウィリアム・ケイン(洸平)と、元孤児でホテル経営者としてのし上がるポーランド出身のアベル・ロスノフスキ(優也)。対照的な2人の人生が交錯する物語だ。音楽はフランク・ワイルドホーン、脚本・演出はダニエル・ゴールドスタイン、振り付けはジェニファー・ウェーバーと、米国が誇る一流の演劇人が多数、参加している。

 ニューヨークで現地俳優を使ってテストを重ね、ある程度演出アイデアが固まった段階から、日本での稽古がスタートした。優也は、「新作を米国と同じスタイルで作るのはなかなかない経験。ものすごいスピードで稽古が進んでいる」と興奮気味に語る。

 大作ミュージカルには初主演となる洸平も「どんどん変わる。ラストの演出もどうなるかまだ分からない状況で、いい意味でドキドキしている」と笑顔を見せる。

 それぞれの役作りについて、「アベルは喜怒哀楽が激しいキャラクター。野心とクレバーさを生かして地位が上昇していくところは見応えがあるはず」と優也。洸平はケインについて、「アベルとは逆の生き方をしてきた人間だけど両親を亡くしたことで変わっていく。彼は彼で野心を抱くようになっていく」と語る。

 2幕の冒頭には戦火で息も絶え絶えの中、ケインが歌い上げる大曲がある。その一方でヒップホップダンスが繰り広げられる場面もあるといい、斬新な演出が期待できそうだ。

 コンビを組むお互いの印象について、優也が「優しくて穏やか。だけど実は面白くてここぞという時にすごい。芯がある人」と言えば、洸平は「責任感が強くて周りをよく見てる。アベルが優也じゃなかったら大変なことになっていたよ」と返す。物語上は激しく対立するケインとアベルだが、すでに2人の間には深い絆が生まれているようだ。

 優也は4月に大作「キンキーブーツ」で主役のローラを演じる。「数年前には考えられなかった華やかな役。だけど僕としては粛々ときっちりやることで結果を出したい」と意気込む。

 洸平は昨年のNHK大河ドラマ「光る君へ」をはじめ映像での活躍も目立つが、「僕にとって舞台は始まりであり、ホーム。舞台にしかないものがあるので今後も機会があればコンスタントに出たい」と熱く語っていた。

 出演は山口祐一郎、咲妃みゆ、上川一哉、益岡徹ほか。22日~2月16日、東京・渋谷の東急シアターオーブ。(電)03・3201・7777。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください