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1年の願いや目標、心を込めて「書き初め」

読売新聞 / 2025年1月15日 17時30分

書き初め大会で、一斉に筆を走らせる参加者ら

 冬休みの宿題が書き初めで、何を書くか悩んだ人も少ないと思います。読売新聞朝刊の投書欄「気流」には書き初めに関する投書がこれまで寄せられてきました。記者の心に刺さった投書を紹介する「ササる投書」、今回のテーマは「書き初め」です。(※投稿者の年齢や職業などは掲載当時。紙面では実名で掲載)

毎年1月2日、家族そろって

 我が家では、毎年1月2日に書き初めをするのが恒例になっている。

 その年の抱負や願い事などを家族ひとりひとりが書き記す。書き初めと言っても、我が家で書道の道具の出番は、年に1回、この日だけだ。墨汁の独特なにおいに身が引き締まり、毛筆の感触に、かすかな緊張感とワクワク気分を味わうことが出来る。

 今年、夫は「健康」「万馬券」、私は「大笑い」「大当たり」と書いた。4歳の長男は、公園でたくさん遊びたいと、ブランコや滑り台の絵を描いた。

 来年も家族そろって穏やかな気持ちで書き初めができるよう、平和な1年であってほしい。それが一番の願いだ。(41歳・主婦=千葉県、2010年1月9日掲載)

漫画おかげ、まじめに取り組み

 小学5年の息子は毎年、冬休みが終わりに近づいても宿題の書き初めになかなか着手せず、私が促しても不機嫌になる始末でした。

 今年は、高校書道部を舞台にした青春コメディー漫画を読むよう勧めてみました。漫画好きの私がたまたまレンタルコミック店から借りてきていたのでした。息子は読み終わると、すんなり筆をとり、納得するまで書き続けました。一生懸命に書道に取り組む登場人物に触発されたのでしょう。漫画の力に感心するとともに、今年は声を荒らげずに済んでホッとしました。(52歳・主婦=福島県、2016年1月19日掲載)

悩み抜いて選んだ言葉

 高校1、2年の時は、お正月に書き初めをしました。所属していた体操部では新年の初練習で書き初めを提出しないといけないからです。1年間の目標や抱負が、貼り出されます。

 1年の時は「果敢」、2年は惜しまず努力をすれば必ず報われるという意味の「磨杵作針(ましょさくしん)」と書きました。

 何を書こうか悩み抜いて選んだ言葉は、早朝練習やキャプテンとして部員をまとめることなど、つらい時を乗り越える支えになったと思います。選んだ時の熱い気持ちを思い出せます。

 正直、面倒くさいですが、それ以上に得られるものがあります。部活は引退したけれど、今年のお正月も書き初めをしました。(18歳・高校生=兵庫県、2022年1月9日掲載)

担当記者から

 終戦直後の1946年元日に、当時皇太子だった上皇陛下は「平和国家建設」と書かれました。その言葉通り、日本では平和が続いています。世界中が平和になることを願っています。(田渕)

 「ササる投書」を随時掲載します。次回もお楽しみに!

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