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メイドは全員65歳以上、桐生の「冥土喫茶」…配膳のおまじないは「喪え喪えキュン」

読売新聞 / 2025年1月15日 19時0分

メイドと一緒に食事に「おまじない」をかける男性客(4日、群馬県桐生市で)=栗村政伸撮影

 群馬県桐生市で、毎月1回オープンするメイドカフェが人気を集めている。接客するメイドは全員65歳以上。地域の高齢者が集える場所を目指して始まったが、今ではこのメイドたちに会いに全国から客が店を訪れる。食事の前には本家のメイドカフェと同様、「おいしくなあれ」のおまじないも、ちゃんとある。(桐生通信部 栗村政伸)

健康メニュー

 「冥土めいど喫茶 しゃんぐりら」の今年最初の営業となった今月4日、メイド服に身を包んだ65~72歳のボランティアの女性7人が店に立った。メニューは、おにぎりに煮物など低カロリーのおかずを添えた冥土弁当(税込み600円)と、ドリンクバー(同200円)。メイドたちは気軽に客の写真撮影に応じ、配膳の際は手をハート形に丸めておまじない。「え、キュン。おいしくなあれ」

 この日は、書道が得意なメイドが講師を務め、書き初めも行われた。照れながらも一緒におまじないをした同県みどり市の男性(85)は、念願の来店を果たし、「娘ほど年が離れたメイドさんと会話しながら、書き初めができて癒やされた」とうれしそうだった。

全国から客

 店は昨年7月、高齢者や子どもの居場所作りに取り組む桐生市のNPO法人「キッズバレイ」が初めて企画した。以降、毎月第1土曜の午前8時~正午、NPOがある同市本町のビル1階で開催されている。地元を中心に約40人が訪れるほか、SNSで存在を知り、東京や大阪などから10~20歳代の若者も来るという。

活躍の場

 昨年12月に加わったメイドの一人で、普段は学童保育の指導員をしているという女性(65)は「自分より年上のお客さんと話すと勉強になるし、若い女の子からかわいい、と言われて気持ちも若返る」と笑顔で話した。

 NPOスタッフの横倉佑樹さん(40)は「メイド希望者が多く、活躍の場を求める高齢者のエネルギーを感じる。客とメイドさんが愉快に過ごせる場にしたい」と話している。

 次回開催は2月1日。問い合わせはキッズバレイ(0277・46・7486)へ。

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