岩手・花巻市が「女子野球タウン」に、東北自治体で初…屋内施設プロデュースの菊池雄星投手もエール
読売新聞 / 2025年1月19日 13時22分
全日本女子野球連盟は女子野球で地域の活性化を目指す自治体「女子野球タウン」に岩手県花巻市を認定した。東北地方の自治体としては初めて。認定ロゴを使った商品のPRや女子野球のワールドカップ(W杯)の開催誘致、女子野球の練習施設の整備などで連盟と連携できるようになる。市の担当者は「女子野球の発展を市や地元企業の発展につなげたい」と意気込んでいる。(押尾郁弥)
女子野球は男子野球に比べて特に普及が課題。全国には女子野球選手が競技を続けにくい地域も多くある。このため連盟は2020年から、連携して女子野球を通じたまちづくりを行える自治体を認定する制度を運用してきた。花巻市の認定は全国で18例目となる。
市内では23年、全国から強豪校が集まる野球大会「女子硬式野球イーハトーブはなまき大会」が開催された。この時、参加した選手や監督、競技関係者ら約350人が市内の温泉施設に宿泊したり、地元のお土産品を買ったりして、地域経済の活性化につながった。市が昨秋、認定制度に応募したところ、こうした実績が評価されたという。
今回の認定を受けて、市は女子野球の練習拠点の整備や花巻球場の女子選手専用トイレの設置、野球教室の開催などに取り組む。また将来的なW杯の開催誘致に向けた検討も加速させる。
認定調印式は今月9日、昨秋に開業した屋内複合野球施設「King of the Hill(キング・オブ・ザ・ヒル、KOH)」で行われ、上田東一市長と同連盟の山田博子会長らが出席した。KOHをプロデュースした盛岡市出身の米大リーガー菊池雄星投手(エンゼルス)も同席し、女子野球に期待を寄せた。
菊池投手の母校である花巻東高から女子硬式野球部の部員も参加し、2年の主将(17)は「今は男子の野球部の方が有名だが、地域の方々の期待に応えていきたい」と話した。連盟の山田会長は「花巻市と連盟が互いの強みを生かして化学反応を起こしていきたい」と話した。
認定調印式後には菊池投手らによるトークセッションが行われた。
花巻東高校の女子硬式野球部員から「高校時代、監督から怒られた経験」を問われ、菊池投手は夏大会前に体育祭に参加して激怒されたエピソードを紹介。監督から「雄星と日本一になりたくて最後の大会に臨むのに、ケガでもされたら、俺は泣いて戦えない」と言われたことを明かした。
またセッションの最後には「男女ともに日本一を取ってほしい。野球を通して地域の人が喜んでくれるような景色を味わって頑張ってほしい」と部員にエールを送った。
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