囲碁の棋聖戦第１局あす開幕、一力遼棋聖に井山裕太王座挑む…史上初の「四冠対三冠」対決に

写真撮影に応じる一力遼棋聖（右）と挑戦者の井山裕太王座（１５日、東京都文京区で）＝西孝高撮影

　囲碁界の最高位を争う第４９期棋聖戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス）の第１局が１６日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕する。前期と同じく、一力遼棋聖（２７）に井山裕太王座（３５）が挑戦する。

　一力棋聖は昨年、自身初の名人を獲得。天元、本因坊と併せて四冠となり、棋聖４連覇を目指す戦いに臨む。一方、十段を昨年奪取した井山王座は碁聖と併せて三冠を保持している。史上初の「四冠対三冠」の番勝負で、名実ともに囲碁界の頂点を決める戦いとなる。

　両対局者は１５日、同ホテル内の庭園で写真撮影に臨んだ後、対局場を確認した。同日夜の前夜祭で、一力棋聖は「椿山荘の対局場に来ると、非常に身が引き締まる。自分のベストを尽くして、良い碁をお見せできるように頑張りたい」と話し、井山王座は「最高の舞台で戦えることをうれしく思っている。自分の感性を大切にして、熱戦にできるようにしたい」と語った。

　対局は、１６日午前９時に開始される。