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新婚妻が待つ雪中へ放り出され、斜面を転がり落ちる…集落の娘をよその男性にとられた「腹いせ」起源

読売新聞 / 2025年1月18日 13時37分

雪が降りしきる中、放り投げられる福原さん(15日、新潟県十日町市で)

 新婚の男性を妻が待つ雪中に投げ落とす奇祭「むこ投げ」が15日、新潟県十日町市の松之山温泉で行われ、2組の夫婦が参加した。

 300年以上前、集落の娘を他の集落の男性にとられたことへの「腹いせ」に始まったとされ、夫婦の絆が深まるよう願う小正月の伝統行事になっている。

 この日は、雪の降りしきる中、男衆に担がれた東京都の会社員男性(27)と津南町出身の水泳インストラクターの男性(31)(横浜市)が「いち、にの、さん!」のかけ声で放り出されると、深さ1メートル以上の雪斜面を転がり、笑顔の新妻に迎えられていた。

 会社員男性は「雪が軟らかくて転がるのも大変。幸せに暮らしたい」と語り、十日町市出身の妻(24)は「雪にまみれてもはい上がるように、頑張っていきたい」と笑顔だった。

 一方、水泳インストラクターの男性は「気持ちよく飛べた。皆さんに祝ってもらえてうれしい」と喜び、看護師の妻(32)は「しっかり転がって来てくれてうれしかった。笑って過ごせる家庭にしたい」と話した。

 その後、縁起物などを燃やす「サイノカミ」で出た灰と雪を混ぜて顔に塗り合う「すみ塗り」も行われ、集まった人たちは「おめでとう」などと言い合いながら、お互いの顔を真っ黒にさせて無病息災などを願っていた。

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