日野自動車、エンジン認証不正で米当局と和解へ…延期していた三菱ふそうとの統合進展なるか

日野自動車本社

　日野自動車が、北米向けエンジンの認証不正問題で、米当局と和解することが１５日わかった。和解などに伴う費用として、１２億ドル（約１９００億円）を支払う。米国で予定するリコール関連費用と合わせると、負担額は約１５億ドルに上る見通しだ。

　米国で行う予定のリコールには、３億ドル程度かかる見込み。日野は２０２４年９月中間連結決算で、和解費用などの見積額で、２３００億円を特別損失として計上していた。

　認証不正問題では米国や豪州、カナダで集団訴訟が起きたが、和解金の支払いなどで終結する見通しとなっている。

　今後は、認証不正などの対応で延期していた三菱ふそうトラック・バスとの経営統合に向けた協議の進展が期待される。両社は２３年、経営統合で基本合意し、２４年内の統合完了を目指していたが、日野の認証不正への対応や競争法に基づく認可の取得に時間を要し、延期を発表した。