キヤノン、スクラップから再生した鋼材を印刷機器に使用へ…高炉製から環境負荷の低い電炉製に
読売新聞 / 2025年1月16日 5時0分
キヤノンは、複合機やプリンターなどの印刷機器で、電炉で鉄スクラップから再生した鋼材の使用を始める。これまでは高炉で鉄鉱石から作る鋼材を利用していたが、二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない電炉による再生品に切り替える。世界で進む環境規制の強化に対応する。
電炉に比べて、高炉は生産時のCO2排出量は多いが、価格が安く、寸法や強度をより細かく調整できる利点がある。キヤノンも現在、印刷機器の部品には高炉による鋼材を使っている。今後は、細かい加工が不要な部品から電炉による再生品に切り替える。
印刷機器で使う素材のうち、鋼材は重量で2~3割を占める。キヤノンはまず、6月末までに販売する一部の印刷機器での使用率(重量ベース)を最大5%超に引き上げ、その後も切り替えを進めていく。
背景には、世界的に進む環境規制の強化がある。米国では、一定の割合以上の再生品を使わないと、官公庁への製品納入が難しくなるルールがある。欧州でも、環境規制を強化する動きが広がっている。高炉による鋼材の利用を続けていると、今後、販売先が限定される恐れがある。
印刷機器の重量の約4割を占めるプラスチックでは、既に再生品使用率が30%超を占める製品もある。今後は鋼材やプラスチックに加え、発泡スチロール製の
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