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70代は自治組織活動で社会貢献したい 町会・自治会って何するところ?どんな「仕事」がある?

J-CASTニュース / 2025年1月15日 11時34分

70代は自治組織活動で社会貢献したい 町会・自治会って何するところ?どんな「仕事」がある?

清掃・美化・リサイクル活動などを行う

2025年から団塊世代がすべて75歳以上の後期高齢者になる。「団塊世代の2025年問題」と言われてきた、その年を迎えた。しかし、アクティブシニアなどと呼ばれ、体力はあるし社会的関心も高い。まだまだ何かやろうと意欲満々である。

より住みよい地域づくりめざす

NTTデータ研究所が50~80代の男女2000人に「現状と今後の関心や意向」をアンケート調査した。「地域や社会に貢献するためのかかわり方」について、50代は「仕事」が半数だったが、70代は「自治組織活動」をトップに挙げた。

では、どんな「仕事」があるのか。

たとえば、東京・ 練馬区は町会・自治会を「一定の区域にお住まいの方たちで組織する、より住みよい地域づくりをめざして活動している自主的な団体」と位置付けて、こんな活動をしている。

(1)安全・安心な地域づくり
防犯パトロール、子どもの登下校時の見守りや高齢者への声掛けなど、地域の安全・安心を見守る活動。
(2)まちの清掃・美化・リサイクル活動
春と秋の年2回行われる区内一斉清掃には、多くの町会・自治会が中心となり、美しいまちをめざして取り組む。その他にも資源回収など、地域の衛生・美観を保ち、リサイクルを推進するための活動もある。
(3)親睦を深める事業
各地域で夏祭りや盆踊り、もちつき大会の実施など、住民同士の交流・親睦を深める活動。
(4)災害に備える取り組み
いざという時に備えて、初期消火や安否確認等の防災訓練を実施するなど、日ごろから災害に備える活動。

「人とのつながり」が自治会のメリット

自治会・町内会に加入するしないは自由だ。総務省の調査では加入率は70%前後で、年々減る傾向にある。会費は地方・地域によってかなり開きがある。都市部では年1000~5000円程度だが、寄合的な活動のある農村部などでは 5000~3万円程度。観光地やリゾート地ではさらに高額になることもある。

自治会・町内会では、防犯の見回り、子どもの見守り、防災活動などの手伝いだけでなく、国勢調査の調査員に推薦されることもある。親睦旅行や忘年会・新年会、お祭りの打ち上げなどもあって、新たな付き合いも生まれる。

長寿科学振興財団の「健康長寿ネット」では、高齢者には人と人とが関わり合う機会が必要で、社会参加活動を通じて、心の豊かさや生きがいが得られること、自身の健康にもつながると推奨している。

社会活動に参加した人が「社会的な活動をしていてよかったこと」として最も多い回答が「新しい友人ができた」だった。「地域に安心して生活するためのつながりができた」というも人も多く、半数以上の参加者が活動を通じて「人とのつながり」が参加のメリットを実感している。

内閣府の2017年度「高齢者の健康に関する調査」では、自治会、町内会などの自治組織の活動と健康の関係を聞いており、39.8%が「良い」「まあ良い」と答えている。

(シニアエディター 関口一喜)

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