1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

新宿駅「鳩対策」実験が話題...なんと53 羽から激減 仕掛け人は筆記具メーカー、金属切削技術を活用

J-CASTニュース / 2025年1月15日 18時43分

新宿駅「鳩対策」実験が話題...なんと53 羽から激減 仕掛け人は筆記具メーカー、金属切削技術を活用

写真提供:Xユーザー(@Me2_WWWed_Ais1V)さん

新宿駅内で行われている「鳩被害対策グッズ」の実証実験が、2025年1月上旬ごろからXで大きな関心を集めている。調べてみると、実は筆記具メーカーの取り組みだった。狙いや、導入後の効果を聞いた。

目のパーツはアルミ製、複雑で立体的な反射光を放つ

発端は、Xユーザー(@Me2_WWWed_Ais1V)さんが9日夕、新宿駅西口地下の交番裏を捉えた写真を投稿したことだ。壁面下部に「鳩被害対策グッズの実証実験中」と書かれた張り紙とともに、円盤型に印刷されたフクロウの写真が設置されている。ただ、前の通路には20羽以上の鳩が確認できる。

投稿は10万件超の「いいね」を集め、「実験失敗?」「これバカにする人いるけどめっちゃ減ってるよ」「実験の前後で鳩が何匹減りました、とか何日で慣れましたみたいな情報が欲しいな」「効果がないことがわかれば、実証には意味がある」などと、実験への注目度が高まっている。

投稿者はJ-CASTニュースの取材に14日、投稿の意図としては実験自体の意義を馬鹿にしている訳ではなく、あくまで「絵面が面白い」と感じたとする旨を説明した。

一方で先の張り紙に記載されていた問い合わせ先が、高級ボールペンの製造・販売などを手がけるティアラ(東京都練馬区)だった。同社の広報担当は取材に対して15日、取り組みの実施経緯を下記のとおり答えた。

「他製品の企画開発の際にうまれたデザインカット(金属切削による装飾的な加工)が鳥害被害にお困りの方のお役に立てるのではないかという発想がきっかけです」

対策グッズの本体はペット樹脂、特徴的な目のパーツはアルミで出来ている。同社の金属切削加工を活かし、複雑で立体的な反射光を放つという。目などの試作後に自宅マンションで実験を始め、各所に相談しながら、現在は新宿を含めて3か所で実験している。

設置前53羽も...実験で鳩よけ「一定の効果」

話題の場所に関しては、もともと練馬区環境部環境課の担当者と面談の機会があった際、鳩が集まっているようだと知った。その後、管理者である東京都都市整備局を尋ね、調整を経て許可を得たうえ、実証実験に至ったという。

設置したのは24年10月28日。広場内に5か所、東京都都市整備局第二市街地整備事務所 新宿駅直近地区整備課の立ち合いのもと行ったという。設置以降は、週1回の頻度で午前7~8時に確認し、毎回経過確認書を作成。月ごとに振り返りの報告書を作成して、設置場所の管理者にも共有していると説明した。期間は25年4月末まで6か月の予定だ。

取材回答時点までの状況について、週1回の確認では設置前(24年10月28日7時3分)は53羽だったというが「設置後は0~8羽となり、一定の効果は感じられています」。「ですが現場での『餌やり』の問題もあり、他の時間帯(特に夕方)での検証が不十分なのも事実で今後調整しながら実施する予定です」と述べた。

今回話題になったことをめぐっては、下記のようにもコメントしている。

「私たちは金属加工を通して様々な形で社会に貢献したいと考えております。鳥害対策グッズに関しては研究段階ではありますが、ひとつひとつの製品に愛着をもって大切にお作りしております。今後も皆様によろこんでいただける『ものづくり屋』でいられますよう、精進してまいります」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください