所在不明となった１クラス分の成績一覧表や出席簿、保護者説明会後に児童宅で発見…尾道市

　広島県尾道市の市立小学校で１学級分の成績一覧表や出席簿が入った封筒がなくなった問題で、市教育委員会は１５日、書類一式が入った封筒がこの学級の児童宅で見つかったと発表した。担任教諭が教室に忘れた封筒を児童が知らずに持ち帰った可能性があるという。

　市教委によると、教諭は昨年１２月２４日、保護者との個人懇談で封筒の書類を使った後、校内の金庫に戻したと説明。３学期が始まった今月７日、金庫にないことが判明し、校内や教諭宅を探した。１０日夜、学級の保護者説明会を開いた後、児童の保護者の１人から持ち物に封筒を見つけたと連絡があったという。

　「封筒を金庫に戻した」とする説明に対し、市教委は「思い込みだった可能性がある」としている。宮本佳宏教育長は「事案を重大に受け止め、個人情報の適正管理について周知徹底を図り、再発防止に取り組む」とコメントした。