メジャーで二刀流挑戦の１８歳・森井翔太郎、大谷翔平は「雲の上の存在」…契約金は２億３６００万円

アスレチックス入りが決まった森井（右、アスレチックス提供）

　【ニューヨーク＝平沢祐】米大リーグのアスレチックスは１５日、東京・桐朋高の森井翔太郎選手（１８）とマイナー契約を結ぶことで合意したと発表した。高校通算４５本塁打を記録し、投げては最速１５３キロを誇る右投げ左打ちの「二刀流」選手で、ＡＰ通信は契約金を１５１万５００ドル（約２億３６００万円）と伝えた。

　東京都出身の森井は桐朋高では控え投手で、守備では主に遊撃手だった。昨夏の西東京大会でチームは初戦の２回戦で敗退していた。関係者によると、プロ野球のドラフト会議で指名があっても辞退する考えだったという。

　この日のオンライン取材で森井は「自分の中ではかなり大きい決断だった。（チームが決まり）ほっとしている気持ち」と胸の内を明かし、「もちろん二刀流でメジャーにいきたいと思っている」と力強く宣言。「両方できるチャンスを与えられたのはすごいうれしいこと。しっかりものにしていきたい」と意気込み、３、４年でのメジャー昇格を思い描く。

　メジャーで二刀流を実践している大谷翔平（ドジャース）については「雲の上の存在」とし、「自分は彼を目指すというよりは、一歩一歩上がっていかなきゃいけない状況にいる」と足元を見つめた。

　アスレチックスは昨季までカリフォルニア州オークランドを本拠地としていたが、２０２５～２７年シーズンは同州サクラメントを拠点とし、２８年にネバダ州ラスベガスへ移転することが決まっている。９度のワールドシリーズ制覇を誇り、日本人選手では松井秀喜らが所属した。