国連事務総長、ガザ停戦合意を歓迎「人道支援を拡大する用意がある」…各国首脳も

１５日、米ニューヨークの国連本部で、イスラエルとハマスの停戦合意について話すグテレス氏＝ロイター

　【ニューヨーク＝山本貴徳】国連のアントニオ・グテレス事務総長は１５日、パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放の合意について歓迎の意を示し、「苦しみ続けるパレスチナ人への人道支援を拡大する用意がある」と表明した。

　グテレス氏は声明で、全ての当事者に人道支援を妨害しないように呼びかけ、支援の拡大に向けて「できる限りのことをする」と述べた。また、「合意は重要な一歩だが、永続的な平和と安定を達成するにはパレスチナの統一が不可欠だ」と改めて強調した。

　英国のスターマー首相は１５日、「イスラエルとパレスチナの人々が切実に待ち望んでいたニュースだ」として合意を歓迎する意向を表明し、永続的な和解の必要性を呼びかけた。フランスのマクロン大統領はＸ（旧ツイッター）への投稿で、「ガザの人々には計り知れない安堵（あんど）が、人質と家族には希望が訪れた」と歓迎。ドイツのショルツ首相も、「戦争の恒久的な終結と、ガザの劣悪な人道状況の改善への扉を開くものだ」とＸに投稿した。