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三菱UFJ銀行の貸金庫盗、70人の14億円を銀行が現時点で半額補償…貸金庫内にカメラ設置へ

読売新聞 / 2025年1月16日 19時51分

三菱UFJフィナンシャル・グループ本社

 三菱UFJ銀行は16日、元行員の今村由香理容疑者(46)が支店の貸金庫から金塊を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された事件を受け、半沢淳一頭取の月額報酬を3か月間、30%減額するなど役員5人の処分を発表した。同日、金融庁に再発防止策を提出した。

 発表によると、半沢頭取のほか堀直樹会長、リテール・デジタル部門長の山本忠司常務が最も重い30%減額(3か月分)処分となった。副部門長の常務2人はいずれも20%減額(3か月分)とした。今後、役員以下の関係職員にも処分を行うとしている。

 同行によると、10日時点で被害者は約70人、被害総額は約14億円に上り、うち約7億円の補償をこれまでに実施した。

 人事担当の丹後健史常務はオンライン説明会で「被害を受けたお客様を始め、多くの方々に心配をおかけした社会的責任を重く受け止めた」と説明した。

 今村容疑者は予備鍵(スペアキー)で金庫を開けて顧客の金品を盗み出し、主にFX(外国為替証拠金)投資に使っていた。再発防止策として、同行は国内309拠点の貸金庫室内にカメラを設置する。大半の支店では貸金庫室の外側にしかカメラがなかった。

 また、東京・大阪・名古屋の各拠点で貸金庫のスペアキーを管理するよう改める。今村容疑者も経験した支店の営業課長への登用時には、窃盗事件の引き金ともなったFX取引の有無も確認する。

 三菱UFJ銀行は昨年6月、同じグループの証券会社との間で顧客の非公開情報の無断共有を禁じるファイアウォール規制に違反したなどとして、金融庁から業務改善命令を受けた。半沢頭取、堀会長はこの時も報酬減額の処分を受けており、今年度で2度目の処分となる。

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