北九州の中学生殺傷、平原政徳容疑者を鑑定留置…裁判員裁判で刑事責任能力が争点の可能性

平原政徳容疑者

　北九州市小倉南区のファストフード店で発生した中３男女殺傷事件で、福岡地検小倉支部は１６日、殺人容疑などで逮捕された同区の無職平原（ひらばる）政徳容疑者（４３）について、刑事責任能力の有無などを調べる鑑定留置を始めた。期間は３月１４日までの約２か月間。

　専門家が精神鑑定などを行い、当時の精神状態を詳しく調べるとみられる。結果を踏まえ、男子生徒（１５）への殺人未遂容疑と女子生徒（１５）への殺人容疑について起訴の可否を判断する見通し。起訴された場合は裁判員裁判が想定され、刑事責任能力の有無や程度が争点となる可能性がある。