1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

長崎・対馬から盗まれた仏像、13年ぶりに戻る見通し…韓国の寺「倭寇に略奪」主張も認められず

読売新聞 / 2025年1月16日 20時57分

観世音菩薩坐像(長崎県対馬市教育委員会提供)

 長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像について、同寺は16日、来週にも返還を受ける見通しになったことを明らかにした。返還された後、所有権を主張していた韓国の浮石プソク寺に貸与し、100日間の法要が行われるため、仏像が実際に日本に戻るのは5月になる見通し。

 観音寺前住職の田中節孝せっこうさん(78)によると、昨年12月、浮石寺などとの間で合意書を取り交わしていたという。来週中に田中さんが韓国に行き、仏像を保管する施設で所有権の移転を確認する。その後、浮石寺の求めに応じて一時的に貸し出す予定。法要が終わった後、5月に再び韓国を訪れて日本に持ち帰る。

 仏像は県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像かんぜおんぼさつざぞう」で、2012年に韓国人窃盗団に盗まれた。窃盗団は韓国警察に逮捕され、仏像は回収されたが、浮石寺が「14世紀に倭寇わこうに略奪された」と主張し、保管する韓国政府に引き渡しを求めて提訴した。韓国大法院(最高裁)は23年10月、所有権は観音寺にあると認めた。

 田中さんは「喜びに堪えない。檀家だんかの人たちも安心してくれると思う」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください