「ツイン・ピークス」「エレファント・マン」など監督、デビッド・リンチ氏が死去…７８歳

デビッド・リンチさん（２０１７年撮影）＝ロイター

　【ニューヨーク＝山本貴徳】映画「エレファント・マン」やテレビドラマ「ツイン・ピークス」で知られる米国の映画監督のデビッド・リンチさんが死去した。７８歳だった。家族が１６日にＳＮＳで発表した。リンチさんは昨年、肺気腫と診断されたと明らかにしていた。

　米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、リンチさんは米モンタナ州出身。１９８０年の映画「エレファント・マン」で、「象人間」と呼ばれた男の生涯を描いて注目された。「ツイン・ピークス」は日本を含む世界で大ヒットし、映画化もされた。

　独特な映像美と作品の世界観から「カルトの帝王」とも呼ばれ、「デューン／砂の惑星」「マルホランド・ドライブ」などの話題作を手がけた。９０年の「ワイルド・アット・ハート」はカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。映画界への長年の功績から２０１９年に米アカデミー賞の名誉賞が授与された。