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陸上同好会からつかみ取った箱根路1区…城西大・久保出雄太は「4年間で一番記録が伸びた」

読売新聞 / 2025年1月17日 11時44分

9位で2区キムタイ(右)へたすきをつないだ城西大1区の久保出雄太

 青学大が大会新記録で2年連続8度目の優勝を飾った第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)。史上最高の高速レースの裏側には、異彩を放つランナーたちもいた。箱根駅伝のもう一つの物語「アナザー・ストーリー」を紹介する。

高校のマラソン大会で圧勝

 城西大の1区・久保出(くぼで)雄太(4年)が陸上に転向するきっかけは、校内マラソン大会だった。サッカー部員だった石川・小松大谷高2年の時、16キロを1時間ちょうどで走り、優勝した。歴代1位のタイムで陸上部の選手に4分差をつける圧勝だった。長距離に興味を持ち、その夏から陸上部に転部した。

 高校卒業後は、「箱根駅伝で赤のユニホームが一番輝いて見えた」という城西大に進学。当初は駅伝部の入部条件だった5000メートル15分以内をクリアできず、陸上同好会でのスタートとなった。

 それでも「箱根の夢」は諦めなかった。櫛部静二監督の教える体育の授業を選択し、「駅伝部に入りたいです」「どうしたら速くなりますか」などと、積極的にアピールした。そんなひたむきな姿勢が認められ、1年の途中で駅伝部入部が認められた。櫛部監督からは「下から追い上げて皆のケツをたたいてくれよ」と期待の声をかけられた。

続く競技人生、次章は中電へ

 今大会前の5000メートルの持ちタイムは13分49秒44。「4年間で一番記録が伸びた選手」となった。その成長と実力が評価され、最後の箱根ではチームに流れを呼び込むトップバッターの1区を任された。

 結果は1時間2分51秒で区間9位。3強の一角だった2位駒大からわずか12秒差、優勝した青学大に同タイムながら先着する好走だった。「同好会出身の僕を入れてくれ、仲間にしてくれた城西大に恩返しができた」と、ほっとしたような笑顔を見せた。

 中国電力の佐藤敦之監督から「君なら伸びる」と勧誘され、実業団で競技を続ける。遅咲きの陸上人生は、これからが本番だ。(小石川弘幸)

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