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箱根路で今年も地元疾走、国学院大・辻原輝「夢見心地だった」…たすき落としたハプニングは悔やむ

読売新聞 / 2025年1月17日 12時26分

力を振り絞って平塚中継所に駆け込む国学院大7区の辻原輝

 青学大が大会新記録で2年連続8度目の優勝を飾った第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)。史上最高の高速レースの裏側で、地元の大観衆の声援を受けながら確かな成長の跡を披露したランナーもいた。箱根駅伝のもう一つの物語「アナザー・ストーリー」を紹介する。

「一番頑張れるスポット」

 生まれ育った神奈川県二宮町を前回は4区、今回は逆コースとなる7区走者として駆け抜け、国学院大の辻原(ひかる)(2年)は「どちらも夢見心地で、本当に楽しかった」と声を弾ませた。

 「家族が駅伝好きで、赤ちゃんの時から抱っこされて沿道へ見に行っていた」という箱根駅伝の申し子。父の幸生さんは1998年大会8区区間賞で神奈川大の連覇に貢献し、名前のひかるは「大学1年生の年に迎える第100回大会で輝いてほしい」という母・美紀さんの願いを込めてつけられた。

 神奈川・藤沢翔陵高時代は目立った実績はなかったが、国学院大では「箱根駅伝で地元を走りたい」という一心でめきめきと力を伸ばした。1年目から主要区間の4区に抜てきされ、区間4位の好走でチームの総合5位に大きく貢献した。二宮町内のコース沿いには、家族や友人らがこぞって駆けつけ、「一番頑張れるスポットが、ずっと続いていた」と振り返る。

 2年目の今季は主力の一角に成長し、出雲、全日本両駅伝での2冠達成メンバーに名を連ねた。そして2度目の箱根路は、復路序盤のゲームチェンジャーを期待され、7区を託された。

狙うはビンセント超え

 チームは往路から波に乗れず、たすきを受けた時点は7位。それでも、10キロ過ぎには中継所を約1分先に出た城西大を抜き去った。前回は小田原市に入った終盤に失速したが、コースを逆向きに走る今回は後半に地元二宮町が待っていた。大声援に背を押され、粘りに粘り抜いて走り切った。

 最後は手に力が入らないほど全てを出し切り、中継所手前でたすきを落とすハプニング。「あれがなければあと15秒速く走れた」と悔やんだが、それでも区間2位タイの快走。チームが総合3位に浮上する流れを、地元を舞台に生み出した。

 今後の目標は「4年間、地元を走る姿を見せたい」。東京国際大のイエゴン・ビンセントが2023年に作った4区区間記録1時間0分0秒の更新をターゲットに、ますます輝くつもりだ。(西口大地)

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