フジテレビ、中居正広さんの女性トラブル巡り記者会見…第三者調査委設置へ

見解を読み上げるフジテレビの港社長（１７日）

　フジテレビの港浩一社長は１７日、タレントの中居正広さん（５２）と女性との間にトラブルがあり、同社の社員が関与したなどと一部週刊誌で報じられている問題で、外部の弁護士らで構成する第三者調査委員会を設置し、事実関係の調査を進めると記者会見で表明した。港社長は「多大なるご迷惑をおかけし、説明できなかったことをおわびする」と謝罪。トラブル把握後の同社の対応に問題がなかったかなどについても検証する方針を示したが、報じられた事実関係の真偽については言及を避けた。

　今後の調査では、女性のプライバシーに配慮しつつ、週刊誌報道でトラブルのきっかけとなった食事会の開催に関わったとされる社員に対し、聞き取りをするほか、携帯電話の通信履歴なども調べる。

　また、トラブル把握後の同社の対応については、女性のプライバシー保護を最優先し、女性の心身回復の支援に努めたと説明。中居さんからもトラブルがあったとの報告を受けていたという。

　同社は週刊誌報道を受け、昨年１２月末に公式ホームページに「当該社員は一切関与しておりません」などとするコメントを掲載したが、今月１５日には「昨年より外部の弁護士を入れて事実確認の調査を開始しており、今後の調査結果を踏まえ、適切な対応をしてまいります」としていた。

　この問題では、中居さんが今月９日、自身の事務所ホームページに「トラブルがあったことは事実」などとする「お詫（わ）び」のコメントを掲載。当事者以外の関与を否定し、「示談が成立し、解決していることも事実」であり、「今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」としていた。しかし、テレビ各局やラジオ局で、レギュラー番組の降板や放送休止などが相次ぎ、フジも「だれかｔｏなかい」の放送を休止した。

　また、フジを傘下に持つ「フジ・メディア・ホールディングス」の株式を保有する米ファンドのダルトン・インベストメンツは１４日付で同ホールディングスの取締役会に書簡を送り、女性トラブルについて調査するため、外部の専門家でつくる第三者委を設置するよう要請していた。