年収798万円以上の厚生年金保険料、月額9000円増額へ…通常国会に関連法案を提出予定
読売新聞 / 2025年1月17日 19時41分
厚生労働省は年金改革を巡り、年収798万円以上(賞与を除く)の会社員らが支払う厚生年金の保険料を2027年9月から増額する方向で調整に入った。現在の月5万9475円から約9000円増やす。働く高齢者の厚生年金を減額する「在職老齢年金」では26年4月に、減額を始める基準額を現在の月50万円から62万円に引き上げる。
ともに24日召集の通常国会に提出予定の年金改革関連法案に盛り込む。保険料増額は約168万人が対象で、増額した保険料を10年負担すれば、老後に受け取る厚生年金は生涯にわたって月5000円ほど増える。
在職老齢年金の見直しは、高齢者の働き手を確保する狙いがある。現在は給与と厚生年金の合計額が月50万円を超えると、超過した分の半分の厚生年金が支給されないが、合計額が月62万円までは厚生年金を満額で受け取れるようになる。現在は約50万人が減額の対象となっているが、このうち約20万人は満額で受け取れるようになる。
厚生年金の積立金を国民年金(基礎年金)の底上げに活用する改革案については、景気が停滞した場合に限って実施するという経済条項を法案に盛り込む方向で検討を進めている。
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