「2馬力」批判された兵庫県知事選、県選管が公選法見直しで「別の候補者の応援禁止」要望
読売新聞 / 2025年1月17日 21時1分
昨年11月の兵庫県知事選で、一部の候補者が当選を目指さず別候補を応援したと受け止められかねない事態が起きたことを巡り、兵庫県選挙管理委員会の永田秀一委員長は17日に総務省を訪れ、笠置隆範選挙部長に公職選挙法の見直しなどを求める要望書を提出した。
要望書では、公選法について「候補者が、同時に立候補している他の候補者の当選に資する行為をすることを禁じる規定を設ける」よう求めた。同県知事選では、SNS上に偽情報が飛び交う問題が起きたが、具体的には触れなかった。
これに先立ち、村上総務相は同日の記者会見で一般論と前置きした上で、「候補者が他の候補者の選挙運動を行う場合には、公選法上の数量制限などに違反する恐れがある」と指摘した。
同県知事選では、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏が、当選した斎藤元彦知事の「合法的なサポートをする」として立候補した。公選法では、1人の候補者が使える選挙カーの台数やポスターの枚数を制限しているが、立花氏が運動を展開したことにより、「斎藤氏の運動量は事実上2倍の『2馬力選挙』になった」との批判が出ていた。
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