1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

阪神大震災から30年、追悼式典では前年の1・5倍7万5000人が祈り…次の災害への備えを誓う

読売新聞 / 2025年1月17日 23時42分

灯籠の明かりで浮かび上がる「よりそう 1.17」の文字。犠牲者を追悼する「神戸ルミナリエ」の一部(左)も点灯された(17日午後5時52分、神戸市中央区の東遊園地で、読売ヘリから)=中原正純撮影

 阪神大震災は17日、発生から30年となった。死者6434人、住宅の全半壊約25万棟など、当時としては戦後最悪の被害が出る一方、災害ボランティアが定着する契機になるなど、災害対応のあり方を変えた震災だった。兵庫県内では遺族や被災者らが犠牲者を追悼し、次の災害への備えを誓った。

 節目の年となったこともあり、神戸市中央区の東遊園地で開かれた追悼式典「1・17のつどい」には、昨年より約2万5000人多い約7万5000人が足を運んだ。発生時刻の午前5時46分、約6500本の灯籠が「よりそう 1・17」の文字を浮かび上がらせる中、参加者全員で黙とうをささげ、午後5時46分にも再び黙とうした。

 未明の式典では、母の規子のりこさん(当時34歳)、弟の翔人しょうとちゃん(同1歳)を亡くした同市垂水区の小学校教諭長谷川元気さん(38)が遺族代表としてあいさつ。「震災から30年がたち、神戸に住む半数以上の方が『震災を知らない世代』になったと聞く。記憶が風化し、教訓が生かされなくなる恐れがある」と、震災を語り継ぐ大切さを訴えた。

 昼前には、県などが主催する追悼式典も神戸市中央区の県公館であり、天皇、皇后両陛下が参列された。天皇陛下は「震災の経験と教訓を基に、皆が助け合いながら、安全で安心して暮らせる地域づくりが進められ、次の世代へと引き継がれることを期待します」とお言葉を述べられた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください