今年の世界経済成長率は３・３％予測…ＩＭＦ、アメリカでインフレ再燃の可能性も指摘

読売新聞 / 2025年1月18日 0時0分

ＩＭＦの世界経済見通し

　【ワシントン＝田中宏幸】国際通貨基金（ＩＭＦ）は１７日発表した世界経済見通しで、２０２５年の世界全体の経済成長率を３・３％とし、昨年１０月の前回予測から０・１ポイント上方修正した。２６年にかけて安定した経済成長を維持するとの見通しを示す一方、米国でインフレ（物価上昇）が再燃する可能性も指摘した。

　国・地域別では、日本の２５年の成長率を１・１％とし、前回から据え置いた。米国は賃金上昇や、株価上昇などの資産効果で個人消費が堅調だった２４年の流れを引き継ぎ、０・５ポイント高い２・７％と見込んだ。中国は、０・１ポイント引き上げて４・６％とした。ユーロ圏は製造業の活動が予想を下回り、０・２ポイント減の１・０％とした。

　２６年の世界全体の成長率は３・３％とし、前回の見通しを据え置いた。